mixiの機能追加についてのあれやこれや


ソーシャル・ネットワーキングサイト [mixi(ミクシィ)]

気になるニュースやみんなに紹介したいニュースがあったら日記に取り入れてみましょう!

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mixiにニュースが出るようになって「ポータル化」ということになったようです(ニュースが入ればポータルなのか?というのは置いておきますが)。

個人的に面白いなと思ったのは引用している部分で、ニュースに対する言及が非常に簡単に行えるようになったと言うことかなと思っています。

気になったニュースに対してボタンを押せばそれに関する日記が速やかに書けるということで、自分たちのコミュニティの中でニュースを共有できたり、それに対する意見交換がより活発になっていくことが期待できるでしょう。

そうなればmixi内にとどまる時間も増えるわけで広告収入が主な収入源であるmixiとしては狙い通りの結果を生んでくれるのではないかなと。そのスケールがこの機能追加へのコストに見合うかどうかはちょっと分かりませんが。

この中で個人的に思ったことは主に2つ。一つはウェブの世界であった「日記サイトからブログへ」という流れの動きがmixi内で再現されているなあ」ということと「インターフェースの問題」。

まず「日記サイトからブログへ」という流れについては、「blog」なるモノが日本に紹介され始めたときに「blogとはなんぞや?」「日記と何が違うのか?」という議論があったのですが、元々blogというのもが米国当たりで注目され始めた経緯として9.11の一連のニュースに対してbloger達がニュースを引用しつつ自分たちの意見を述べたり、それぞれの立場・職業・スキルからの観点を述べていき、マスコミが流す情報・議論とはひと味違った展開をしていたというのがありました。ポインタを示しつつ世の中や社会に対して自信の意見を提示していき、それらがさらにリンクやトラックバックで繋がっていくというものだとblogが照会されていたわけです。

そしてより多くのblogにポインタとして照会されているURLは関心の高い情報源として認識されるわけでそのためにblogdexといったサイトも誕生したと。

mixiの今回の機能追加はまさにその流れだなあと思うわけで、mixiというフォーマットの中でその利用方法を知っている人からいわゆる有名bloger的な人が誕生してくるのではないかなと思います。

とはいえこの機能追加というのはmixiの様なクローズドの中でなくとも実現している事ではあるんですよね。例えばCNET Japanlivedoor ニュース等ではトラックバックを受け付けていますので、blogさえ持っていれば気軽にニュースに対して言及してそのニュースから言及先としてリンクもされます。別にトラックバックを送らなくとも、大抵のblogアプリケーションにはブックマークレットがありますので、そちらを活用すればリンクを張って引用を入れてという事もごくごく簡単にできるわけです。

ただ、mixiに関していえばmixiにさえ入っていれば敷居が非常に低くなっている訳ですよ。blogを持つことができない人、blogを持っていてもトラックバックの意味がつかめない人、ブックマークレットの設定方法が分からない人といった層がどんどん社会的な事象に対して言及する機会を与えられたわけで、今までは技術的な敷居を感じてそういったことを行ってこなかった人たちがmixiの中で行ってくるだろうなということが予想されるわけで、その中には意見が注目される人たちも出てくるのではないかなあ。

しかもユーザ数が多いとはいえクローズドな環境で自身の日記の閲覧範囲も制限できるわけですから、安心感もあるでしょう。「ポータル化」という事にはピンと来ませんがこのニュース言及機能自体はなかなか面白いなと思うわけです。

もう一つはインターフェースについてですが、これはもう至る所で言及されているようにやや苦しいという感じでしょうかね。横幅の問題は至る所で述べられていますが、mixiの中の人たちもその辺りについては分からないというか問題とは思ったとは思うんですよね。それが何故こうなったのか、

  1. あえてそうした
  2. そうするしかなかった

の2つのケースで考えると正直1.の理由が思いつかないんですよね。


どーんとやってみよう - 2006/02/09

「従来使われていた領域」を狭めることなく、横にサイドバーというかたちで新機能を加えたmixiのデザインは、絶賛するほどではないかもしれないが、「きちんと800pxに収める」よりもずっと良いデザインである。

という意見もありますので私の見方は間違っているのかもしれませんが、せっかくの新機能がはみ出ること前提というのもちょっと考えづらいような気もしないでもない。

むしろ事情としてできなかったのではという気もしています。せっかくの新機能の追加な訳です。会社名も変更して最初のサービスです。このタイミングならデザインのフルリニューアルであろうと。このタイミングを逃していつ行うのかという気もします。

先日流出したソースを見た人からは結構ハードコーディングが多いという意見もあるようですのでなかなかコストの大きな作業なのかもしれません。ソースコード自体もかなり複雑化しているとの噂もあるので平坦な話ではないかもしれません。

ただ、今後タイアップした企画等を行おうとなったときにはデザインをいじっての連動企画なども必要になってくると思いますので(ちょっと前のはてなティーダみたいなのとか)この辺りは一念発起してやってしまわないといけないのではないかなあと、スキルもないのに心配してみたり。

それにしてもmixiに関してですが個人的には「なんで今更パソコン通信みたいな方向性なんだろう?」とちょっと思っていたりしてるのですが、まあ、これだけのユーザーを獲得しているということはそういうモノを求めている人がいっぱいいたのですね。結構そのことが私的には驚きだったりして。