いくらなんでもこれは苦しい堀江3000万メールといわれているもの


野田国対委員長、緊急記者会見を開催し、堀江メールを公表

堀江容疑者から武部氏の次男への振込みを指示したメールのコピーを公開した。

該当のPDFを見てみたけれど、これが真実だったとしてもこれ一本を証拠としてやっていくのは苦しいのは明白でしょう。

情報提供者が塗りつぶしたのは最上部から三行ということは「X-Sender」と「X-Mailer」は「情報提供者」とやらが塗りつぶしたということになると。堀江氏がどのメールソフトを使っていたか分からないので塗りつぶしているとか、堀江氏のメールアドレスを把握していないとかそういう推測はやはり立ってしまうと。そもそもメールソースを全て出していない時点で信憑性はかなり疑われるというのは少々ネットをかじったことがあればすぐに思うわけで、その辺りを指摘する民主党の関係者はいないのだろうか?もしくはいたとしてもその意見を無視してしまうという党内の状況なのか、どちらにしてもあまりよろしくない事情が想像されるのが悲しいところ。

そういった情報提供があった時点で公表する・しないにしろその辺りは押さえておかないとあっという間にそういった反論に晒されるのは目に見えて分かるような気もするんですがねえ。

ちなみにメールのソースを全て出したとしても、わかるのは「あきらかに偽物ではない」という所まででしかなく、立証するのはどちらにしても非常に困難な状態なんですけどね。

残りの民主党が塗りつぶした部分も不可解。Toはともかく、Fromが何故民主党側で塗りつぶさなければいけないのか分からない。情報提供者を守るためと理由をつけていますが、ここを塗りつぶしてどう守るのか分からない。

も一つ言うと、そんな内容のメール送っていたとすれば1人もしくは多くても数人でしょう。内容が出た時点で誰が漏らしたかといったことは想像がつくと思うんですがねえ。Fromに書いているメールアドレスに自信がなかったのかなあ、というか層としか思えないなあ。

他にも2ちゃんねるではPDFを元にした検証が行われたようで、ここにその結果が簡単にまとめられています。署名の部分の意味不明な塗りつぶしは何かいなと思っていれば「堀江」が「掘江」になっているかもとか。それでまずいので塗りつぶしちゃったとすれば合点がいくなあ。今後署名部分が「堀江」とちゃんと記載されていたとされてもこの疑念は残るであろうなあ。んで、X-Senderのeとrが何故か全角に。偽造確定。という部分に関しては自分でも検証可能なのでやってみた。

horie3000.gif

それぞれ「e」と「r」を出現順に並べてみて、一番下にMSPゴシックの「e」と「r」の全角を並べてみた。

正直「r」に関しては判別不能ではないだろうか?文書の状態を見る限り、明らかにFAXを経由しているようなので、FAX程度の解像度の1ドットのサイズの大小は正直検証に耐える制度ではないであろうか。あと、「X-Sender」と「X-Mailer」の「:」までの文字送りを見る限りそんなに差がないような気もする。

あと、「e」に関しては半角と全角で結構差があるけれども、該当文書のeは1ドット以上の差は出ていないような気がする。確かに指摘されている部分に全角が混じっていればそれはもう確実に偽確定ですが、全角と断言はしにくいような。まあ、全角でないとも断言はしませんが

というかいくら何でも偽造だとしてあの部分に全角を混ぜるようなマヌケは無いだろうというのが正直な感想ですが。もしそうだとすれば馬鹿にも程がある。

まあ、そこを差し引いたとしてもやはりうさんくさい訳で、「ガゼネタ」とか「怪文書」と言われても致し方ないなあ、立証責任は民主党にあるでしょう。「悪魔の証明」を自民党に求めるのは無茶なような。

流石に民主党がこの文書をでっち上げたとは思えないので、ガセつかまされたというのが真相だと思うのですが、結局、ライブドア問題であればなんなとぶち込めばマスコミも騒いで行くだろうぐらいの考えだったのかなあと。結果的に怪文書だったとしても一定のダメージは与えられるということだったんじゃないかなあ。この辺りを見透かされて自民党側に強気に出られてあわわわわという感じのような。どちらにせよ政権を狙う政党としてちょっと感心できないという感じですな。現状では。

追記

読売新聞に写真が出ていたこの写真を見る限りでは民主党が持っているのはFAX等では無かったようですね。半角・全角に関してはそんなに不自然ではないかな?という感想。それよりも情報提供者と民主党が塗りつぶした箇所の塗りつぶし方がよく似ているなあと思った。そんなに差異が出る場所ではないといえばそうかもしれない。もう少し検証しやすいスキャンが欲しいところですね。別リンクでもいいですから。